放送法第3条の2第3号(政治的公平)違反の例ニュースで、よく政府・与党の動向・決定などが放送されます(例:NHK2009年1月22日12時「自民部会 消費税付則案を了承」 概要: 自民党は、税制関連法案の付則について政府案を了承し、党内の対立はひとまず収束した)- 消費税につてい、政府与党の動向・論点の放送は重要
- 野党の論点を同時に放送しないのは、政治的に不公平
- 野党多数党の論点を放送し、少数野党を排除するのは「政治的公平・対立する論点の多角的明確化」に反する
- 上記2、3は、放送法に違反する
このような放送は、多数党の論点が日常的に強調されることにより、世論・選挙・民主主義をゆがめます.
政府・与党や野党多数党が、消費税増税・自衛隊の海外派兵・憲法改正の立場である場合、生活・平和・憲法など重要な問題について、国民の大きな部分の論点の無視につながります.
以下の理由により、議席数を放送時間・回数などに関連づける編集は、放送法の規定からはずれています.- 議席数は、選挙によって決まる
- 選挙は、公職選挙法にもとづく
- 公職選挙法には、多数党の意向が強く反映している
- 放送時間・回数・内容などを議席数に関連させると、多数党の論点に強くかたよることになる
- 放送法は、公職選挙法からは独立した法律であるので、放送は放送法に厳格に従うことが求められる
- 多数党の論点にかたよった放送は、放送法に違反する
- 違反は、NHKの場合、受信料について民法上の以下の権利を発生させる
- 支払いを拒む権利 (同時履行の抗弁権)
- 既支払い部分の返却・損害賠償の請求の権利
- 民放テレビの場合、スポンサーにも一定の社会的責任がある. 視聴者は、以下の権利をもつ.
- 抗議
- 商品・サービスの不買
討論番組、そのほかの報道番組や情報番組でも、少数党論点の軽視・無視は、放送法の違反です.
NHK、民放テレビ局双方とも、改善が求められます.
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